『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(感想)|資本家になり、自由を手にする!

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(感想)|資本家になり、自由を手にする!

最近Twitterでこんな投稿を見ました。

確かに、特にTwitterではフリーランスで好きなことして生きていくのがかっこいい、と一方的に賛美する考えの投稿をよく見かけます。

私は会社員として毎月安定した収入を得ている現状が幸せです。経営者やフリーランスに憧れる気持ちもありますが、きっとリスクやかかる労力も大きいだろうな、とは容易に想像できます。

今は会社員としてのベネフィットを最大限に活かしながらどう「会社使い倒す」か、そして会社以外の時間でどう収入を増やすか。情報収集しながら日々小さな新しいことを実践しています。

どちらが絶対的に良い・悪いのではなく、いいとこどりをするのが一番なのかな?と思っていますが、この本では、「会社を買う」という、新たな働き方・生き方・お金に対する切り口を学ぶことができました。

資本家=「あちら側 」の人間になる

実は、ビジネスマンには大きく2つのタイプしか存在しません。朝の満員の通勤電車に乗り、夜遅くまで働くなど、時間を切り売りしながら給与を得ている「こちら側の人間(雇われサラリーマン)」と、自由に休みが取れ、好きなことを好きなようになっていても、お金がお金を生む「あちら側の人間(資本家)」です。

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』P.12

雇われているうちは、時間を使って働くことでお金を得るので、突然病気になって働けなくなったら、その収入源は止まってしまいます。一方で自分が株を所有しオーナーになれば、自分が働いた時間以上の収入を得ることができるようになります。資本家になれば、会社に所属して給料を上げていくだけでは決して届かないところまで、行きつくことができるのですね。

起業は選ばれた人の特権

この本では、まったくのゼロから事業を立ち上げ成功させる起業家を「ゼロイチ起業家」と呼んでいて、その難しさについても強調しています。

事業として、ゼロからイチに立ち上げるのは、死ぬほどたいへんな作業です。その多くがイチに辿りつく前に、力尽きて死んでしまいます。

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』 P.55

ゼロからの起業は、まず市場で求められる価値を提供できるだけのアイデアとそれをどうしても形にしたいというとてつもない熱意と才能がないと、実現できません。このままずっと会社に属していたくないから、なんとなく起業を考えているような人では決して無理だということが分かります。

その証拠として筆者は「千三つ」という例を出しています。

文字通り、1000社のベンチャーに投資検討して、そのうち投資が実施され、さらには上場できるまでになるのは3社程度しかない、といわれます。

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』P.55

みんなそれなりの熱意をもって、準備をして起業をしようしているのに、1000に3社、たったの0.3%の会社しか成功できないなんて、恐ろしい、、

実際に会社を作ることを想像すれば、普段会社に出してもらっている出張時の交通費や宿泊費、そして当然ながらお給料も、自ら自分や他の従業員に出さなければいけないと考えると資金繰りの大変さも一層実感が湧きます。

本の中では飲食店経営についても、絶対におすすめしないと書いてあります。 競合ひしめく「レッドオーシャン」にもかかわらず、多くの人が手を出してしまう飲食店経営について、どうして失敗するのか、どうして始めるべきではないのか実際の事例をもって1チャプター設けて説明しています。

筆者の三戸さんがどれだけのつらい失敗を見てきて、そういった失敗をする人が減ってほしいと考えているのか、感じ取れる気がしました。

会社を買って、オーナー社長になる

「誰が」会社を買うべき?

この本のメインターゲットは大企業に勤め、課長以上のクラスで、ある程度の人数のマネジメントを経験したサラリーマンです。

大企業として安定した経営を続けている会社には、それが継続できるだけのノウハウや文化があり、その中で部署をまとめながら様々な経験を積んできたのであれば、その知識や経験をもって小さな会社の経営ができる、というわけです。

ただ、この本がそういった大企業に長らく務めたサラリーマンに語りかけているからといって、そうではない人が自分には無理だ、、と思う必要はないと思いました。

きっと筆者は、きちんと準備や段階を踏めば、「あなたにも」できるんですよ!ということ伝えるためにこういった層のサラリーマンを“ペルソナ”に設定したのではないでしょうか。

まだ企業に勤めて歴が浅い若手のうちから、自分にもできると当事者意識を持ち、「資本家になる」というイメージを持ちながら日々アンテナを張って、働き・学ぶことが必要だと感じました。

「どんな」会社を買うべき?

本の中では、売りに出るのは価値のない会社ばかりなんじゃないの?といった疑問にも回答しています。

業績が低迷し、資金繰りも悪化して将来の展望も見いだせないような企業だけが廃業していくわけではありません。財政状況は悪くなく、当面の資金繰りにも問題がないのに、後継者や買い手がいないので廃業せざるを得ない……という会社は想像以上に多く存在しています。

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』P.144

単純に社内に引き継いでくれる人材がいないのか、現状の運営でいっぱいいっぱいで事業継承をできなかったのか、またはそもそも事業継承について考えなかったのか、理由は様々ですが、黒字なのに倒産を選ぶ会社がたくさんあるのです。

もちろん、会社を買う為には本当に価値のある会社かどうか、専門家も雇ってきちんと調べる必要がありますが、買う価値のある会社がたくさんあり、買い手市場であることは間違いないようです。

最後に

具体的な手法などを学ぶのは自分にはまだ早いとは思いますが、やはり私でも会社を買うことができるという意識を持ち、若いうちから「アンテナを張っておく」ことが大事だと感じました。

黒字なのに倒産しなければいけない日本の優良な中小企業が、後継者が見つからず会社を畳むのは悲しいことです。一方で、自分はゼロイチ起業を生み出せるようなアイデアがなくとも、安定した中小企業を運営することはできるかもしれない、と思うとそれはとてもわくわくすることです。

企業で働くこと、起業をすること、そして会社を買うこと。

色々なお金の稼ぎかたを視野に入れて、日々生きようと改めて思いました。